Windows 11やInsider PreviewでWindows UpdateするときにTPMやSecureBootなどシステム要件で引っかかってしまう時、回避して正常にアップデートさせる方法

VMware vSphere ESXi 7.0などで作成したTPM無しのVMや、Intel MacのBOOTCAMPで、レジストリ変更などを使ってTPMチェックを回避してWindows 11をインストールしたマシンで、Windows Updateを行うとメジャービルド番号が変わる22504.1010などがダウンロードされて、上記のように再びTPMチェックに引っかかってしまう場合。

これを回避して、正常にアップグレードを進められる方法が見つかったので紹介する。
他にも応用できるかもしれないので、最後まで読んで理解してほしい。

TPMを搭載しないPC(BOOTCAMP)で、Windows 11からInsider Previewに参加する場合の他、VMware Fusion/WorkstationやParallels Desktop、Hyper-Vなどの仮想環境でもこの方法は有効である。

上記の図でのエラーは、一旦「閉じる」で終了しておく。
※ここで「クリーンアップしています」と出ることがあるが、以下の手順は行えるので、気にせず進めます。

そして、上記の状態で、エクスプローラーを開き、システムドライブ(C:)を開く。

その後、以下の画像のように「表示」メニューの一番下のメニューで「表示」→「隠しファイル」と「ファイル名拡張子」の両方にチェックを付ける。

すると、ローカルドライブ(C:)に「$WINDOWS.~BT」というフォルダが見えると思う。
(Windows Updateが作成したフォルダ)

※ダウンロードが終わり、インストールの先頭で「PCのシステム要件チェック」が行われるため、必ず「問題の修正」というボタンが出ている状態にならないと以下のファイルはダウンロードされていません。その状態では、以下のファイルは存在しない状態です。
インストールウィザードが出て、インストールに失敗して「閉じる」を押した後に「クリーンアップしています」と出ても以下のファイルは消えないはずなので、
状況をよく見て置き換えられる状態になってから作業を行ってください。

そのフォルダ内のさらに「Sources」フォルダの中に「AppraiserRes.dll」というファイルがあるはず。

このファイルを、以下からダウンロードしたものに置き換える。

※この記事の最後に最新の同一ファイルがあるので、そちらをダウンロードしてください。

フォルダへのアクセスが拒否されるが、「続行」を押すことで置き換えることができる。

コピーが終わったら、Windows Updateの画面に戻って「問題の修正」を押せばよい。

インストールが始まり「PCをチェックしています。」の後、上図のように「あともう少しです。」となれば、あとはそのままアップグレードされるのを待つだけ、となる。
おそらくはこれで正常にアップグレードされるはず。

この方法は、10から11にアップグレードする際に用いた方法の応用であるが、
DLLファイル自体は海外のサイトに載っていたものを流用しているので、私は保証できない。
ちゃんとしたものを使いたければ、同ファイルは上記のリンクからダウンロードしたものではなく、Windows 10のISOファイルから自身で抜き出したほうが安心だろう。

と、私が最新のWindows 10 (21H2) 19044.1348から抜き出したものをアップロードするので、これを使うとよい。

ただし、AppraiserRes-1.dllというファイル名でダウンロードされてしまうので、右クリック(ファイルメニュー)から「プロパティ」を表示させて、ファイル名をAppraiserRes.dllに修正してください。

このファイル「AppraiserRes.dll」を保存しておくとまたWindowsUpdateで同じ現象になったときに使えるかもしれない。

因みに、正式版Windows 11 Pro/Homeでは、今のところメジャービルド番号が22000から変わっていないため、Windows Updateで再びTPMなどの「PCのシステム要件チェック」は走っていない。そのためまだ対象にはなっていないが、いずれこのチェックが行われることとなるだろう。

最後に付け加えておくと、この方法もいつまで使えるかわからないし、
また、私はシステム要件チェックを回避してまでアップデートやインストールすることを推奨しているわけではありません。
この記事を読んで行った行為は全て自身の自己責任でお願いします。
私は保証もしませんし、責任も一切取りませんのであらかじめご了承の上で実施してください。

Windows11非対応PCで超簡単にWindows 10から正式版Windows 11(23H2対応)にアップグレードできてしまう方法(TPM2.0やSecureBootなどのチェックは行われず)VMやBOOTCAMPにおすすめ

ここにきてWindows 11のシステム要件を満たしていないPCで、Windows 10がインストールされているPCであれば、ほとんど無条件(と言っても全くの無条件ではないが)に直接Windows 11にアップグレードする方法があることがわかったので紹介しておく。

アップグレードなので、基本的にドライバー類やアプリはそのまま引き継げる(ダメなものもあるらしいが)。

Intel CPU搭載のMacで、BOOTCAMPを使ってWindows 10を動かしている場合もこの方法でWindows 11に簡単にアップグレードできるのでおすすめ。

やり方は非常に簡単で、ツールの利用やレジストリ変更などは一切使用しなくてよい。
ましてやカスタムISOなんて作る必要もない。
Microsoft公式ページからメディア作成ツールではなくISOファイルをダウンロードした後、
中身をフォルダにコピー(展開)して、それを使ってたった2つのおまじないを行うだけの簡単な作業でOK!

その後のWindows Updateだって、まったく問題なく行える。

前提としては、
    Intel製もしくはAMD製の2コア以上の64ビット対応CPUである
    Windows 10 Pro(またはHome)が問題なく動いている
    ライセンス認証がされている(アップグレード後、11に移行される)
    ドライバー類がきちんとインストールされて動いている
    (Windows Updateで最新化されている状態が好ましい)
    システムドライブに空き領域が15GB以上ある
    インターネットに接続している
と、これだけ。

Windows 11 正常性チェックツール」でNG(Widows 11システム要件を満たしていません)となったPCでも、回避してアップグレードできる(あまりにも古すぎるPCでは、無理な場合もあるらしい)。

現実的な話をしておくと、Windows 11を快適に動作させるには、CPUは2コアでも大丈夫だが、メモリーは2GB以上は必要で、ある程度快適に動かすには4GB以上はあった方が良い。さらにシステムを入れるドライブはHDDよりSSDにすべきで。。。と欲を出すとキリがないが上記を参考にハードウェアの拡張ができるならしてから、アップグレードに臨んだ方が良い。

2023年11月1日追記
マイクロソフトのダウンロードサイトからダウンロードできるISOファイルはすでに最新の23H2(build 22631.2428)になっており、以下の方法で最新のWindows 11にできることを確認しています。
すでに旧バージョンでWindows 11にしてしまった人は、以下のページ(の下の方)からWindows 10のAppraiserRes.dllを入手してISOファイルのコピー内のものを削除するのではなく、入手したものと置き換えることで以下と同様の手順でアップグレードできることも確認しています。
上記は、本文も訂正していますので続けて以下をご覧ください。

やり方は以下。

おことわり
あらかじめ言っておきますが、これ以降にマイクロソフトが定義しているWindows11のシステム要件を満たしていないPCにWindows 11をインストールする方法を記載していますが、私はこの方法を推奨しているわけではありません。また、起きる事象について、私は一切の責任は負いません。あくまで実験に基づいた結果を記載しているに過ぎません。このブログに記載されているすべてにおいて、自己責任にて実施してください。何度も書きますが、私は一切責任を負いません。あらかじめご了承ください。

事前準備、システムを最新化する。

まずは、現在のWindows 10の状態でシステム全体を最新化してください。

メニューから設定>更新とセキュリティから、Windows Updateを開き、最新の状態にする。

オプションの品櫃更新プログラムがある場合の画面

このように表示される場合、「オプションの更新プログラムをすべて表示」を押してすべてにチェックを入れてすべてを最新化しておくこと。

この他にも、メーカーから提供されている「システムの更新」や「アップデートプログラム」など最新化できるものはすべて最新の状態にしてから以下の作業に取り掛かるようにしてください。

Macの場合は、Mac に Windows サポートソフトウェアをダウンロードしてインストールするに行って、BOOTCAMPコントロールパネルやマウス、キーボード、トラックパッドなどのドライバーを最新化してください。
Intel系システムの場合は、インテル® ドライバー & サポート・アシスタントをインストールすると必要なドライバーをインストールすることができたりします。
グラフィックドライバーやシステムチップセット、Bluetoothドライバー、USBドライバーやディスクドライバーなど、システムに重要な更新はすべて行ってください。

この作業を怠ると、途中でエラーが出てしまい元に戻すことすらできなくなってしまうこともあり得ます。必ず以降の作業に入る前に、「これ以上は何もアップデートするものは無いよ」という状態にまでアップデートを行って、Windows 11に移行する準備を整えてください。

また、使わなくなったアプリケーションやシステムソフト、Windows 11をサポートしないアプリ(特にセキュリティソフトがヤバい)などは、あらかじめアンインストールしておくことも重要な最新化作業です。「アップデート後にやれば良いかな!?」などと思い、これらの作業を怠ると、後で取り返しが付かない事態になることもあります。
セキュリティソフトなどは、一旦Windows 10の状態ではアンインストールして、Windows 11にアップグレード後に改めてインストールした方が良いものもあります。
その辺はアプリによりますので、事前に調べて対応を考えてから行うようにしましょう。

最悪、システムをクリーンインストールからやり直さなくてはならなくなってしまうような事態となる可能性もあります。それを未然に防ぐためにもこの作業はとても重要です。

Windows 11 ISOファイルをダウンロードする

マイクロソフトのページから正式版のWindows 11のISOファイルをダウンロードする。

上記のリンクに行き、少し下の方の
「Windwos 11 ディスク イメージ(ISO)をダウンロードする」の下の
「ダウンロードの選択」で「Windows 11 (Multi-edition ISO)」を選択し、
「ダウンロード」ボタンを押して、言語選択では「日本語」を選択、
さらに下の「64-bit ダウンロード」を押すとダウンロードが始まります。

ISOイメージは、6.15GBもあるので、インターネット接続が遅いと、かなりの時間待たされます。

ISOイメージをデスクトップなどに展開(中身をコピー)する

ダウンロードが無事、正常に終了したら、

次にエクスプローラーを2つ起動して、
1つ目のエクスプローラーで、
ダウンロードしたISOファイルをダブルクリックして開く(ISOファイルの中が見える)。
2つ目のエクスプローラーで、
デスクトップなどの適当な場所に「Win11_23H2_Japanese_x64」などの適当な名前のフォルダを作成して、それを開く(中は空)。

そして、1つ目のエクスプローラーで、CTRL+Aを押して全選択状態にして、
そのまま中身を2つ目のエクスプローラーの中(空フォルダ)にドラッグ&ドロップしてコピーする。

つまり「ISOファイルの中身を適当な名前のフォルダにすべてコピー」をするということ。

(コピーが終了したらもうISOはいらないので、上記で開いたドライブはコンテキストメニュー(右クリックメニュー)の「取り出し」でアンマウントしておいたほうがよいが、しなくても大丈夫)

もし上記の作業が難しければ、7zipなどのツールをインストールして、ISOファイルをデスクトップなどに「展開」してもよい。

展開したフォルダからインストールを実行するので、わかりやすい場所に展開した方が良い。

おまじない1 「appraiserres.dll」を探して削除

上記でコピーしたフォルダをエクスプローラーで開き、
 さらに「sources」フォルダの中の
 「appraiserres.dll」というDLL(アプリケーション拡張)ファイルを探す。
   (似たような名前のファイルがあるので注意)
 そして、そのファイルを選択して削除する。       ←おまじない (1)
    (「ごみ箱」に入れるだけでよい)
(エクスプローラーで拡張子を表示させるように設定した方が探しやすい)

※すでにWindows 11になっていて、23H2にアップデートしたい場合は、上記のおまじない(1)は行わず、以下を実施。
 以下のリンクからAppreiserres.dllをダウンロードして削除ではなく、それに置き換える。

2023年7月3日追記
※現在Windows 10のバージョンが22H2になっている方は、上記のおまじない(1)のように削除や0バイトにする方法は通用しなくなっており、必ず以下のダウンロードから旧バージョンのAppreiserRes.dllをダウンロードして置き換えてください。
さもないとアップグレードの途中で落ちてしまい、Windows 10に戻されてしまいます。

※上記リンクからダウンロードすると、ダウンロードフォルダにファイル名が”AppraiseRes-1.dll”となっているファイルがあるはずなので、”AppraiserRes.dll”に変更(“-1“を取り除く)してから上記でコピーしたフォルダ内のsourcesフォルダの中にコピー(ドラック中ドロップする前にSHIFTボタンを押す)または移動する。
そして、選択ダイアログが出てきたら「上書き」を選んで上書きしてください。

上記が終わったら、ひとつ上のフォルダに戻り、そこにある「setup.exe」をダブルクリックして
実行する。(「Windows 11 のインストール」という二つ下の画像のようになれば良い)

展開したフォルダからWindows 11インストーラを実行

そうしたら、真ん中少し上辺りにある
 「セットアップでの更新プログラムのダウンロード方法の変更」をクリックする。

おまじない2 「今は実行しない」を選択

次の画面(「更新プログラム、ドライバー、オプション機能の入手」)で、
 「今は実行しない」を選択して「次へ」で処理を進める。     ←おまじない (2)

するとここでPCのチェックが動くのだが、不思議なことにここで何の問題も起こらず、
ライセンス条項の同意画面に遷移する。
(普通に動かすとここで「TPM2.0が必要です。」などと出て止まってしまう)

そして「同意する」を押すと、準備が行われ、「インストール準備完了」画面となる。

インストール準備完了、アップグレード実施

あとは「インストール」を押して処理を進めればよい。
Windows 10 Homeは、Windows 11 Home
Windows 10 Proは、Windows 11 Pro
にアップグレードされる。

遅いマシンでは、ここから結構な時間待されることになる。

無事Windows 11にアップグレードされたら、
展開したフォルダとISOファイルは不要なので削除してよい。

Windows 10からのアップグレードなのでファイルや設定もそのまま保存されるし、

ライセンス認証は、Windows 10の状態で認証されている状態になっていれば、上記の手順でアップグレードすればライセンス自体もアップグレードされる。
ライセンス認証が自動的にアクティブ状態になっているので、Windows Updateをそのまま行うことができる。

仕組みの解説

この方法の仕組みとしては、「setup.exeがappraiserres.dllを使って行うTPMなどのチェック時にappraiserres.dllが見つからないために、元のWindows 10側のappraiserres.dllを使うことになり、システム要件チェックが動かない状態となり、その結果、成功してしまう」というもの。
「最新の更新プログラムをダウンロードさせないようにする」とセットで行うことで、インストーラー(setup.exe)が騙されてしまうわけだ。

ただし、Windows 11 22H2以降からappraiseres.dllは、Windows 10 22H2以前のもので置き換えなければならなくなったが、まだそれでもアップグレード可能な状況は続いている。

この状況がいつまで続くかわからないが、2023/11/1現在、マイクロソフトで配布されているISOでは、まだこの方法は有効である。

VMwareやMacなどでTPMやSecureBootを用意できないマシンでWindows 10がインストールできている環境では、この方法が唯一で楽にアップグレードを行える。
(特にIntel MacにBOOTCAMPでWindows 10をインストールしている場合、Macのデバイスドライバー類が有効な状態でWindows 11にアップグレードができるので快適)

手順さえわかってしまえば、この方法が簡単で一番良いと思う。

流石に非力なマシンではWindows 11を稼働させるにはかなり荷が重い状況になってきているとは思うが、少々我慢できればなんとか使える。稼働できるのにアップグレードしない手はないと私は思う。
勿体無い。

10日間はWindows 10に戻すこともできる

またアップグレードインストール後、10日以内なら元のWindows 10に戻すことができる。
 (戻すのも比較的簡単で、「設定」から「Windows Update」を開き「詳細オプション」⇨「回復」⇨「復元」と選択して処理を進めればよい、しかも完全に元の状態に戻る)

※アップグレード後10日を過ぎるとWindows.oldというフォルダの重要な部分が削除されて元に戻せなくなります。
 そのため戻したい場合は、10日を経過する前に決断してください。

今後のアップデートについて

最後に付け加えておくが、「今後マイクロソフトは非対応PCに対しては、サポートの対象外でWindows Updateが配布されないようにするかもしれない」というようなことを言っているので、そうなる可能性は否定できないため、今後の動向には注意が必要。

Windows Updateを実行すると最新のWindows 11にアップデートすることができるが、いまのところはメジャービルド番号の22000がまだ変わっていないため、システム要件チェック(CPUやTPM,SecureBootなど)は行われていないが、
今後、このメジャービルド番号がアップされる際は、要件チェックプログラムが起動されるはずである。するとWindows Updateできなくなるはず。その際は以下の記事を参考にアップデートできるので参照しておいたほうがよい。この方法もいつまで通用するか、わからないが。

※2023年11月11日追記
 現在Windows 11は、ビルド番号22631.2428というバージョン23H2に置き換えられた。
 すでにWindows 11にしてしまっている人は、上記の手順で23H2に置き換えることで
 22631.2428にアップデートできるのでお試しください。
 私はVMだったり、サポートされないPCで試して、23H2にアップデートできている。

TPMなし/Secure BootなしでもWindows 11をインストール可能なUSBメモリを作ってくれるツールRufus ver.3.16(以上)

いままでTPM2.0やSecureBootが無い環境にWindows 11のインストールする方法を何通りか紹介してきたが、今回はインストール時に何の手間もかけずにISOファイルからインストール用USBメモリを作成してくれるツールを紹介する。

その名はRufus。いろいろなインストールメディア作成時に何度もお世話になったことがあるツールだが、マイクロソフトから純正のWindows 11のインストールISOファイルをダウンロードして、このツールでUSBメディアを作成するだけで、TPM2.0(1.2も要らない)やSerureBoot(UEFI)などをバイパス(回避)してインストールできるインストールUSBメディアを作ってくれる。

できるだけ高速な(でも古いPCでは2.0までかな?) 8GB以上のUSBメモリーをPCに差し込んで、

Rufusの最新版のダウンロードや使い方はこちらから行い、

Windows 11 ディスク イメージ (ISO) は、こちらのリンクからダウンロードして、

上記のRufus 3.16以上(最新は3.17)を起動してイメージオプションで
「Extended Windows 11 Installation ( no TPM / no Serure Boot )」を選ぶだけ。

これでほとんどのPCにインストール可能なWindows 11のインストールメディアが作成される。

あとは、そのUSBメモリーからブートしてクリーンインストールする。

ただ残念なことに、このメディアではWindows 10からのアップグレードには対応していない。

と書いたが、アップグレードしたい場合は、Windows 10側でブートしてそのままsetup.exeを実行して、以下の記事の「おまじない2」を実行するだけで、TPMやSecure BootなしのPCでアップグレードインストールができてしまうようだ。
このrufusを使って、最新のWindows 11 22H2でMBR(BIOS)版のブートUSBを作っておくと、どんなPCでもWindows 11のクリーンインストール/アップグレードインストールができるので非常に便利だ。

Windows 10からWindows 11にアップグレードしたい方は、以下の記事を読むとTPMやSecureBootに対応しないPCでもアップグレードが可能。

Windows 11 Pro 22000.282 on VMware Fusion 12.2.0 on macOS Monterey 12.0 Beta 10(21A5552a) on VMware ESXi 7.0.2 17867351

え~っと、複雑だが、
上記の画像は、Windows 11 Pro build 22000.282が動いている様子だが、実際には、VMware Workstation 16.2.0でVMware vCenter 7.0.3に接続しており、実際に動いているのはVMware ESXi 7.0.2の上で動いているmacOS MontereyのBeta 10の中でVMware Fusion 12.2.0をインストールしてその中にVMを作成してWindows 11 Pro 22000.282を動作させている様子。

VMware FusionもIntel版Macの上ではVMを暗号化することでTPM2.0を追加することが可能となっており、TPMを追加すればVM上のmacOS上でもさらにVMでWindows 11 Proがインストールできることがわかっている。

ただ、問題が無いわけではなくVM上でさらにVMを動かすとネットワークがブリッジでは接続できず、NATじゃないとうまくいかない。

因みに、VMの中のParallels Desktop 17は、もっとダメでWindows 11のインストーラすら立ち上がらない。
因みの因みに、Parallels Desktop 17.1.0でも動作は同様である。

Windows 11 build 22000.282が10月15日に配信開始

2021年10月5日にリリース時のビルド番号は、22000.194でした。
昨日2021年10月15日17時ごろビルド番号22000.282がWindows 11累積更新として配信されています。

その後、よく調べてみたところ、10月12日に22000.258というビルドも配信されていることがわかっている。そして、22000.282はInsider BetaとRelease Previewとして配信されているように書いてあることがわかった。ただ、282が配信されたのは、DeskMini H470だけなのだが、こちらにはInsider登録は全くしていないのに、なぜか普通にWindows Updateで更新された。その原因はまだわかっていない。

因みに、M1チップのMacbook Pro上のParallels Desktop 17上で動いているARM版VMには今のところ何も降ってきていません。

2021/10/17現在の我が家のWindows 11にしたPC達は以下の通り。

    (1) Z390M-PLUS+i9-9900K       22000.258

    (2) DeskMini H470+i7-11700      22000.282

    (3) Dell Inspiron 5491 2in1 i5-10210Y  22000.258

    (4) M1 Macbook Pro 13 Parallels 17 VM  22000.194

    (5) X99M-PLUS+E5-2697 V3 VM     22000.258

こんな感じで、258で止まっているものがほとんど。

すべての要件を満たしている(1),(2)のマシンでも差が出ているのが気になるところ。

マイクロソフト自らが「最小システム要件を満たさないPCにWindows 11をインストールする方法」を公開(要TPM1.2)

Microsoftは、上記の画像のように、以下のページでWindows 11のインストール時にシステム要件を満たしていないPCにWindows 11をインストールするためのレジストリーを公開している。

Windows 11 をインストールする方法

メディア作成ツールを起動する前に、紹介されているレジストリーを追加することで出来上がるUSBメモリーやDVD(ISOイメージ)が「要件を満たさないPC向けのインストールメディア」となる。

CPUやメモリーセキュアブート設定などは回避できるため、古いPCにはインストールが可能になる。
※ただし、TPM2.0は回避されるもののTPM1.2が必要。←残念。

(参考)TPM1.2も積んでいない場合は、以下の方法でインストールが可能。こちらは非公式です。
Windows 11インストール時のTPM 2.0チェックとSecureBootチェックの回避(バイパス)する方法

以下に上記の公式ページで紹介されている実施方法を記載しておく。

8GB以上のUSBフラッシュドライブか、7GB程度のISOファイルを保存するディスクを用意して、以下を行う。

アップグレード前のWindows上で、上記のファイルをダウンロード後、ファイルをダブルクリックして実行する。すると、レジストリエディタが起動して以下のメッセージが表示されるので、「はい」をクリックして適用する。

その後、以下のページに進み、「Windows 11 のインストール メディアを作成する」の
今すぐダウンロード」をクリックする。

Windows 11 をダウンロードする

すると「MediaCreationToolW11.exe」がダウンロードされるので、ダブルクリックして実行し、
USBフラッシュドライブかISOファイルを作成する。

その後、上記で作成したメディアから起動するか、メディア内のsetup.exeを実行すれば、
Windows 11へのアップグレードかクリーンインストールが可能である。

2021/10/05にリリースされたビルド番号は22000.194。9/13版InsiderPreviewと同じ、正直ガッカリ。。

昨日リリースされたWindows 11であるが、その内容は事前にInsider Preview Betaで配布されていた22000.194と全く同じビルド番号である。

安定性を優先したとは言え、あれだけCPUやTPMなど要件を厳しく制限ようとしていて、しきりにアナウンスもしていたので、リリースされるバージョンは新しくなり制限もされるのだろうと想像していたのだが、それを裏切ってそのままリリースであった。

今後アップデートで変わる可能性はあるものの、今の状態ではCPUに関しては少し甘い条件でインストールが可能なはず。

そして、TPM2.0、セキュアブート、RAM容量については、インストール時にチェックをバイパスするレジストリを入れれば回避可能な状態である。

モバイルバージョンを終了